情けは人のためならず

まあ誰もが聞いた事のあることわざだと思いますが、
この言葉の本来の意味は、
「情けは他人のためではなく、自分のためになるので誰にでも
親切に接しましょう」
である。
Wikipediaにもほぼ同様な記述があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E3%81%91%E3%81%AF%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%82%BA%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%9A
ただ多くの人が
「情けをかけるのはその人にとってよくないので、情けをかけるな」
と解釈しているようです。
まあこのような誤解は多くのメディアが取り上げていますが、
このような現状を
「最近のやつは教養がないな〜」ととらえるのか、
「どうしてこういう風に解釈してしまうのか」ととらえるのかが
より重要なことのような気がします。
「情けは人の為ならず」と直感で聞くと
情けは人の為にならないんだと感じてもおかしくないと思います。
ことわざは教訓を表すもので、その教訓が常識的におかしな内容であれば
この意味は違うぞっと誰もが気付くはずです。
なのに多くの人たちがこのことわざを誤解しているのは
「情けは人の為にならない」ということが、現代の教訓として
よく当てはまるということではないでしょうか?
過保護や若者の自立の問題が騒がれる現代にとっては、誤った解釈の方が
共感する人が多いからなのではないでしょうか?