エピゲノムとエピジェネティックの違い

Tanakky2010-04-30

今日は霞が関に行ってきました。
政界進出とかそんなことではなく、
エピゲノム研究会にボスの代理と
して出席するためです。
ヒトゲノムプロジェクトにより
ヒトゲノムDNA配列が決定されたが、
近年の遺伝学ではさらにその先のクロマチンやDNAへの後天的な修飾に
注目が集まってきている。例えばDNAメチル化やヒストンアセチル化などは
細胞の分化や外部刺激への応答などで誘導されることが知られている。
本研究会でもこのような現象をテーマに第1線で活躍されている著名な
先生方が実際の結果を交えて講演されていた。
ところで最近エピゲノムやらエピジェネティックスやら言われて
いますが、これらの言葉の意味っていったいなんだろう?
そこで調べてみた。
<参考URL>
http://www.epidna.com/
http://en.wikipedia.org/wiki/Epigenetics
上述のサイトによると

「エピジェネティックス」
DNA配列を変化させずに表現型や遺伝子発現量を変化させるメカニズム。
つまりDNAメチル化やヒストン修飾のこと。またはその現象を研究する
分野のこと。

「エピゲノム」
ある細胞内に起こっているDNAメチル化、ヒストン修飾すべてのこと。

近年では国際ヒトエピゲノムコンソーシアムたるものが作られ、
世界中が協力して1000種の細胞のエピゲノムを解読しようという
動きが出ているようです。
http://www.epigenome-noe.net/ihec/docs/IHECPolicy122209.pdf
これからますますエピゲノム関連の研究が増えていきそうですね。