はじめての羽田国際ターミナル

ビザは出国の数週間前に取得できた。普通は数カ月前には取っておいて、
それから飛行機の予約をするのだろうが、私の場合、ビザ申請用の書類が
遅れたこともあり、先に飛行機を決めてしまってからビザ取得という
バクチ的な方法を取った。(通常、申請から数日で自宅にビザが送られて
くるが、情勢によって長引いたりすることもあるらしい。)
ビザ申請時の日記はこちら(http://d.hatena.ne.jp/Tanakky/20110810
そして出国の日、八月の最後の金曜日、途中大学に寄ってお世話になった
先生方にあいさつをし、羽田空港の国際ターミナルに向かった。

羽田発の深夜便で、ロス経由でニューヨークJFK空港が目的地。
新しくできた国際ターミナルを一度見てみたいという一心でちょっと高額な
羽田発のフライトを選んだ。出国前に国際ターミナル内の新しいレストランや
お土産屋を見て周るのは結構楽しかった。
ただいきなり出発便が一時間以上も遅れるという出だしの悪い旅であった。

(オレンジ色で"1:50"と表示されているのが私が乗ったフライトの遅延時間)
お土産も十分楽しんで、出国手続きも終えた後、搭乗ゲート前のベンチで
二時間ほど時間をつぶした。幸いフリーインターネットエリアがあり、
そこで日本を発つ前にメールをくれた友人・仕事仲間達にお礼のメールを
打った。またいざ搭乗ゲートが開き飛行機に乗り込もうとすると、ランダムで
行われるボディチェックに見事に選ばれてしまった。見知らぬ外国人乗客に
「君も当たったのかい?ハハハ」
と言われてみたり、運がいいのか悪いのかいろいろな経験をした。
飛行機は順調に飛んだのだが、出発が遅れた影響でロスでの乗り継ぎ時間が
たったの1時間というハードスケジュール。もちろんのこと、
non-US citizenの入国審査口はかなり混んでおり、次のフライトの
ターミナルが到着のターミナルと結構離れていたことも影響し、
結局次の乗り継ぎ便に乗り遅れてしまった。
「えーマジかよー!」
っと内心不安だらけであったが、英語が聞き取りやすい航空会社の
係りの人に、その場で便を変更してもらった。ニューヨーク行きという本数の
多いルートであったからか、幸い二時間後の別の便に乗ることができた。
心配していた預けていた荷物もちゃんと届いていて安心した。
目的地のYale大学があるニューヘイブンという街に行くには
ニューヨークからCommuter trainに乗る必要がある。その列車の
出発駅であるGrand central stationは空港から結構離れているため、
タクシーを使って駅まで向かった。出費を抑えたかったが、
シャトルバスの乗り場がわからなかったのと、大きい荷物を抱えての
地下鉄の利用は危険と言われていたので、仕方なくタクシーを選んだ。
タクシーに乗り込むと、運転手がラジオの音量を上げ、
「聞いたかい。ハリケーンで電車がすべて止まってるから、
このままタクシーでいけ」
とひたすらに勧めてきた。この時乗車したタクシーがなんとなく
胡散臭かったのと300ドルという高額な運賃を提示されたのが不安になって、
「Grand Central Stationでいい。駅で降ろしてくれ」と強気に言って、
駅で降ろしてもらった。タクシー代はチップを含め80ドルで、持ち込んだ
現金の1/3くらいが飛んで行ってしまった(;>o<)。
後で調べたが、JFK空港からGrand Central Stationまでの相場は
60ドルほどでやっぱり怪しいタクシーに乗ってしまったのだと後悔した。
いきなりアメリカの洗礼を受けた気分だった。
しかも駅に着き、いざチケット売り場にいくと、ちゃんと電車が
動いていた(#--)。一応、ハリケーンのため後続の列車はすべて運休に
なっていたらしいが、タクシーだと300ドルかかるところを電車で14ドルに
抑えることができたのは大きかった。

最終的に土曜の昼頃に目的地のニューヘイブンユニオン駅につき、
そのまま駅から歩いてホテルにチェックインした。
ひとまず目的地について、一安心した。