はじめてのワクチン

アメリカについて間もない頃、大学の事務に訪れた時、
「Employee Health」
たる書類を渡されて、マーカーで「immunization status」の
部分が示されていた。つまりは研究を遂行するにあたって、
必要なワクチンを接種またはチェックしなさいということ。
この書類をじっくり読んでいくと特定の曜日は
「walk-in service」
と書かれていた。私はこの言葉の意味が最初わからなかった。
後で調べると「アポなしでいいよ」ということがわかった。
そこでこの「walk-in service」の日に、ワクチンを接種しに
行った。受付の人に「Employee Health」の書類をみせると、
「New employee?」
といわれ、「そうだ」と返事するとそこの席で待てといわれ
しばらく待機することに。しばらくすると医師に呼ばれ、
診察室に入った。医師から
「○○か?」
と氏名を聞かれたが、別人の名前だった(名字は同じだったが、
名前が違っていた。たぶん他の日本人と間違えたのだろう?)
「××だ。」
っと私のIDカードにかかれたアルファベットとID番号を見せ、
訂正してもらった。PCのモニタ上にちゃんと自分の名前・
プロフィールが表示されたのを自分でも確認した。
日本人の名前はこちらの人にはわかりづらいだろうが、あやうく
患者取り違いに合うところだった。ふー危ない危ない。。。
そして個人確認を終えると医師は
「どのワクチンが必要なの?」
と尋ねてきた。正直、事務から「受けてきて」と言われただけで
どれを接種すればいいかなわからなかった。なので
「わからない。」
と答えると、
「そうか、大丈夫だ。」
と言われ、医師からいくつか質問を受けた。
患者と接するのかとか、実験動物をさわる可能性はあるのかとか。
質問に答えていくと、書類にペンで記しをつけ、
「君にはこれとこれが必要だ。」
と言われ、ワクチンの説明が書かれた書類を渡された。
「Tetanus-Diphtheria-Pertussis」と「Meales, Mumps, Rubella」
後で辞書で確認をとったが、前者が「破傷風ジフテリア・百日咳」で
後者が「麻疹・おたふく風邪・風疹」のワクチンであった。
全部で2ショット。日を分けて打つのかと思えば、
「一本を左腕に、もう一本を右腕にうつぞ。」
といわれ、この日、二本のワクチンを同時に受けた。
どちらも3種混合ワクチンなので合計6抗原を一度に入れられた。。。
「私の免疫ってそんなに強かったかな?」って疑問に思ったが、
なにはともあれ、無事アメリカでのワクチン接種は終了した。
もちろんその後特に異常はないが、こういう日本との違いには
驚いてばかりだった。