はじめてのAmtrak

自動車社会のアメリカ。どこに行くにも、車や飛行機が
あたりまえ。それでもアメリカ全土の旅客鉄道サービスを
行っている鉄道会社があり、それがAmtrak。
ニューヘイブン駅にもAmtrakの列車が発着し、バーモント州
ワシントンDC、ボストン等を結んでいます。ただ飛行機や
自家用車に比べ、かなり時間のかかるアメリカの鉄道、仕事では
なかなか使いにくいのが現状。そこで8月最後の土日と、
9月あたまのLabor day(勤労感謝の日みたなもの?で祝日)を
利用してAmtrakに乗車してきました。目指すは
「ナイアガラフォールス」
まずはニューヘイブン8時9分発の「Northeast regional号」に
乗車。切符は飛行機と同じe-ticket。自宅でプリントアウトして、
そのまま乗車。車内でe-ticketに記載されているバーコードを読み
取ってもらいます。1時間半かけてニューヨークの「Penn station」
に到着。予定より10分ほど遅れましたが、「On time」だそうです。。。

そしてここからが本番。「Penn station」にて10時20分発の
Empire Service号」に乗車。この列車は
9時間(460マイル)
かけてニューヨークとナイアガラフォールスを結んでいます。
アメリカに来て長距離列車に一度は乗ってみたいと常々思っていて
ようやく夢が実現した次第であります。とはいってもこの列車は
こちらでは中距離列車
になるみたいですが。。。長距離列車は大陸横断列車や国際列車を
いうみたいです。。。さてそれはさておきさっそく車内へ。

Empire Service号」は先頭の機関車に普通車Coachが数両と
Cafe+Businessが一両からなります。寝台設備等はついていません。
値段はニューヨークからナイアガラまで60ドルほど。飛行機が100-300ドル
近くすることを考えるとかなり安いです。またプラス30ドルほどで
ビジネスクラスに乗車できるので、今回は長旅ということもあり、
ビジネスクラスで行くことにしました。ビジネスクラスではペットボトルの
水とニューヨークタイムズがただで配られます。

さて列車は一応定刻通りにニューヨーク駅を出発。ハドソン川沿いに
ひたすら北上します。ニューヨーク近郊区間ではメトロノース鉄道という
通勤列車と線路を共有しているためか、かなりノロノロ走ります。
ハドソン川は両岸に線路が引かれていて、西側は貨物専用で、東側は
旅客鉄道が使っています。走っていると対岸に貨物列車がこれまた同様に
ノロノロ走っているのがわかります。

そして2時間ほど走ると最初のメインステーション「Albany–Rensselaer駅」
に到着します。この駅はボストン側から来る列車とニューヨーク側から来る
列車が合流する駅で、街の大きさに比べて、そこそこ列車の発着数が多い駅
です。(←ちょっと失礼。。。)この駅から列車は進路を変えて、西方向に
向かいます。ここから先は大自然の中をひたすら列車が走るという感じです。

ビジネスクラスの車両は最後尾なので、窓から後ろの景色を見てみると、
ひたすらの直線。ハドソン川を越えたあたりから列車はややスピードを
上げて走りだしました。この区間は貨物輸送が盛んなのか、頻繁に
貨物列車をすれ違う後継が見れました。その後列車はシナキューズや
ローチェスターなどの中小都市を経由し、到着しました「Buffalo Depew
station」。バッファローはナイアガラの滝の玄関口ともいえる街で、通常
飛行機で来た場合、この駅の近くのバッファロー空港を利用します。この駅
からシカゴ方面に向かう列車とカナダのトロント方面に向かう列車が
わかれます。バッファローの中心地はこの駅にはなく、次の「Buffalo
Exchange station」です。さすがにここまで来ると車内にはほとんど人が
いなくなっていました。ニューヨークからここまでずっと車内にいるのは
私たちとCafeの売店のオバちゃんだけでした。そうこうしていると
車掌がやってきて、「この列車ははじめてか?」と尋ねてきました。
「そうだ」と答えると、「この列車は一度止まって5マイルほどバック
するから」と言われました。最初は何をいっているのかわからなかった
のですが、しばらくすると列車はトウモロコシ畑の真ん中で停車し、1分
ほど停車した後、そのままバック運転をしはじめました。っでそのまま
バック運転の状態で駅に進入し、「ナイアガラフォールス駅(アメリカ側)」
に無事10-20分遅れで到着しました。簡単に言うとスイッチバックしたわけ
です。理由はよくわかりませんが、ナイアガラからニューヨークに戻る時に
機関車を先頭に戻すためなのかなっと思いました。

何はともあれニューヘイブンから半日ほどかけてようやく目的地に到着
しました。あたりも結構暗くなってました。ここからはタクシーに乗って
ホテルに向かいました。

この日の夜はホテルの近くに会ったステーキハウスでアメリカンな食事。
ボリュームはありますが、脂が少ないためか、結構食べれました。